婚活していたとき、正直、一番邪魔だったのは母でした。
私が知らない人と会うことにものすごく抵抗感があったようです。まぁ気持ちは分からなくもないんですけどね。
ネット婚活で知り合った人と二人きりで会ったり、婚活パーティーで知り合った人ともう一度会うときに相手の車で出かけるとかは、確かにそこそこ危ない橋ではあるのですが。
しかし、どんな相手であろうと最初は初対面。そこで怖じ気づいていたらなにも進まないわけです。
一回、私は飲み会で知り合った男性にカラオケに誘われたことがありました。
その人は既婚でして、別に変な意味で誘われたわけではなく、何人かで集まってカラオケに行こうという話でした。
最初に知り合った飲み会は、いわゆる社会人サークルで、私は出会い目的での参加でしたが、そうではなくただ楽しく飲みたい人も結構いたので、既婚も混ざっていたんですね。
カラオケに誘われたときは、その誘ってくれた男性の他にもう一人男性がいて、実は、私はその人のことが気になっていました。
私にとっては大チャンスでした。カラオケに誘われて、是非行きたいと返事をしました。
カラオケの場所は、うちからはかなり遠くて、誘ってくれたその既婚の人が「車で迎えに行くよ」と言ってくれました。
そんなわけで私は母に「○日にでかける。迎えに来てもらうから駅まで送ってもらわなくてもいいよ(うちは駅まで遠いので出かけるときは父に送ってもらうことが多い)」と言ったわけですね。
そしたら母が、大騒ぎでした。
迎えに来るのは誰だ。男の車にほいほい乗るなんて。何されるか分からない。絶対行くな。
と。
まぁ喧嘩になりましたよね。
私は「いつもお母さんが私のチャンスをつぶすんだよね」と言いました。
こんなことは初めてではなく、私が必死で探した出会いの芽を、片っ端から摘んできた母です。
まぁ確かにそれ以前の出会いは、ちょっと危なっかしい出会いではあった(mixiきっかけとか)ので、私も母に強く言われると振り切ってまで行くことが出来ず、結局何も出来なかったのですが。
でもこの時のカラオケは、一応共通の友人もいる人たちだし、気になってる人がいるし、どうしても行きたくて、マジ喧嘩の末行きました。
母は、「その人の名前と電話番号置いていけ」と言ってしぶしぶ了承しました。
カラオケは楽しかったです。サークルで知り合った人数人と、初対面の女性もいたり、このサークルきっかけで私は色んな人と出会って色々楽しい体験をたくさんすることになるんですが、この日はその楽しい日々の始まりという感じでした。
帰りはもちろん送ってもらいました。そして、例の気になってた男性も「ついていってもいい?」とか言って、送ってくれる車に一緒に乗り込んできて、楽しく話しました。
喪女だった私は「身内以外の男性とこんなに楽しくしゃべれるの初めてだな…」と思いながら帰宅しました。
もちろん、危ないことはなにもなく。
帰ってきて私は母に「なにもなかったよ」と言いました。
母は微妙な顔でした。
私は、この時をきっかけに、婚活のことは母に話すのはやめようと思ったのでした。
結局、気になっていた男性はその次に会ったときに彼女が出来ていて、私の淡い気持ちは実ることなく終わってしまうことになるのですが。
でも、気負わずに話すことが出来る男性というものが存在するんだと認識することが出来ました。
私の人生に影響を与えた異性の一人ですね。
その後もみんなで何度も遊んだし、あの時警戒しすぎてなにも行動を起こせていなかったら、楽しかったことを全て棒に振っていたんだなと思います。
全く警戒しないのも問題だとは思いますが、悪い人しかいないと決めつけて殻に閉じこもってしまったら、いいこともなにも起こらないんですよね。
気になっていた人は、一年半前くらいに連絡を取ったきりですが、そのときには「彼女と結婚します」って言っていました。
今はもう結婚したんじゃないですかね。
誰にでも優しくて、明るく楽しくて、素敵な人でした。幸せになってほしいです。
LINEでは繋がってるので、そのうちあの頃仲良くしていた仲間と、それぞれの配偶者を連れて集まったりしたら面白いかななどと考えたりもします。
まぁ、みんな子供持ったりして環境も変わってるのでなかなか難しいでしょうけどね。
それではまた!

