私は、婚活するにはかなり不利な人間でした。
非正規低収入、統合失調症で精神障害者手帳持ち、婚活開始時には34歳、恋愛経験もほとんどなく、できれば専業主婦になりたい。
そんな人間が、どのようにして希望通りの専業主婦となったか、婚活時代を振り返ってみようと思います。
※当ブログでは夫のことを「はぐメタさん」と呼んでおります。私に色々な経験をさせてくれてはぐれメタルのようだからです。
もくじ
何故結婚したかったのか
先日友人にも「なんでそんなに結婚したかったのか」と聞かれました。
これは、自分の収入で一生生きていけるなんて思っていなかったからです。
私は、統合失調症で無職歴があり、その辺から来る不安で、正社員になることは諦めていました。
頑張ればなれていたのかもしれませんが、私には正社員としてやっていける自信がなかった。だからずっとパートとして働いていました。
パートの給料なんて微々たるものです。平均しても手取りは10万円くらい。一時期すごい残業と土曜出勤やらされて、20万くらい行ったことはありましたが、あれをずっとやるのは私には無理でした。
もしかしたら、パートより社員の方が仕事内容的には楽だったかもしれませんね。
責任はあるけど、社員なんか遊んでる人多かったし。パートは一瞬たりとも手が空いてたらダメだけど社員なんてくっちゃべってたり延々スマホいじってたりしましたしね。
それでも私は責任の方が怖かった。一生社員にはなれない。そう思っていたので、自分の収入は不安でしかなかったんです。
実家に住んでるから貯められているものの、こんな収入では生きていけない。
普通なら収入を上げることを考えるかもしれませんが、私は病気のせいで自信がなさ過ぎて、何をするのもあきらめていました。
そんな私が、逆転できるとしたら何があるか。
結婚しか考えられませんでした。
ぶっちゃけ、「養ってもらいたい」
専業主婦が希望ではありますが、今の世の中そうはいかないかもしれない。でも、共働きしたとしたって私が稼げるのは10万がやっと。だから夫の収入にどうしても頼ることになる。
それでもOKという人を探そう。
始まりはそんな感じでした。
統合失調症で結婚できる?
統合失調症で低収入、専業主婦志望、こんな条件で結婚する資格があるのでしょうか?
男性からしたら「うわ…ヤバイの来た…」レベルでしかないですよね。
まぁ専業主婦志望は隠していました(出来ればの話で、一応働く気はありましたよ)が、私は病気のことは一切隠しませんでした。
病気を知ってダメな人ならば、絶対やっていけないと思っていたからです。
誰もがなるかもしれない病気を否定する人は、自分がそうなる可能性を考えられない差別主義者。思いやりのない人だろう、と。
実際この考えはなかなか良かったように思います。
いい人は意外と多かった
結構早い段階で病気のことを打ち明けて、一番多かった反応は「自分も鬱経験あり」か「身近に鬱の人がいる」でしたね。
鬱との違いについてはあまり触れないようにしましたが、でもそうやって理解を示そうとしてくれる人がとても多かったです。
でも中には「なんでそんなんで結婚しようと思ったの?」とか言ってくる人もいましたね。
それを言った人はモラハラ野郎で、他にもたくさん不快なことを言ってきたりして、やっぱり思いやりのない人でした。
わかりやすいものさしでしたね。
数会うしかない。けど申し込まれない
婚活初期はわけも分からずとにかく男性と知り合う機会を作ろうとしてたんですが、全然うまくいきません。申し込みもほとんどない。
最初は婚活サイトを利用していましたが、全然ダメでした。
思うに、私はプロフィールをうまく書けていなかったんです。
当時は本当に自分に自信がなく、何をアピールすればいいのか全く分かりませんでした。
今なら堂々と料理得意ですと言えるんです。
でも料理はその頃も出来たものの、当時は実家住まいだったので日常的にやっていたわけではなく、堂々と料理できますと言うのに気が引けていました。
自信がない
もう少し図々しければ良かったのかもしれません。日常的に料理してないから料理得意って言っちゃダメだよなぁ…ってなってしまって料理アピール出来ず。
お菓子作りは得意だけど、最近忙しくてあんまりやってないしなぁ…。
ゲームはドラクエしか出来ないし、漫画もごく一部しか読まないし、趣味はヒトカラ…ヒトカラじゃ一緒に行きましょうも言いづらいし、温泉は好きだけど近場の一カ所にたまに行くだけだしなぁ…。
真面目に考えすぎて、何一つアピール出来なかったのです。ちょっと大げさに言っちゃえばいいのにね!
ほんと不器用に婚活してたなぁと思いますね。
自分の魅力が分かってないのにそれを売り込もうとしてたんですよ。そりゃうまくいくわけないよね。
だから私には婚活サイトは合っていませんでした。まず魅力アピールできる人でないと難しい戦場です。
人の紹介は良い
最終的には人の紹介で結婚に至りましたが、紹介というのは、第三者が客観的に見た自分の評価を相手に伝えてくれるという、夢のような婚活方法でした。
マージちゃんアップルパイが作れるんだよ、一人で運転して温泉行ったりするんだよ、仲良くなると面白いんだよ、ドラクエの話になると熱く語り始めるんだよ。
全て自分ではアピールポイントだと思っていないことでしたが、すごく魅力的な人間のように伝えてくれました。
そこでようやく、そうか!私はこんなに色々出来るんだ!って思いましたね。
次からこれをアピールしようと思ったけど、私の婚活はここで終わったのでその後アピールする機会はありませんでしたけどね。
夫には肉食になった
アップルパイがアピールになると知り、二回目のデートで持参して食べてもらいました。
甘党の夫はぐメタさんに対しては、お菓子は最強の武器でした。
色々婚活について情報収集していた過程で「お菓子作りが出来るってのは子どもっぽくてアピールにならない。するなら料理が出来ると言うべき」みたいなコラムがあって、一番自信のあるお菓子作りすらアピール出来ていなかったんですが、うん、あんなコラム信用すべきではないね。
自分が出来ることは素直にアピール。これ大事。謙虚ではダメです。過大にアピールするのもダメだけど。
目が覚める時ってのがある
もし夫との話がうまくいってなかったとしても、もしかしたらその後の婚活は劇的にやりやすくなってたかもしれないです。
その頃は私もとても素直になって、今までの自分のやり方を見直したい気持ちも大きくなってたし、心機一転全然違う婚活が出来ていたかもしれません。
はぐメタさんを紹介してくれた人(ミヤさん)は、はぐメタさんにうまく紹介してくれただけでなく、たくさんためになるアドバイスをくれたのです。
それはネットで通りすがりに言われるようなクソバイスではなく、本当に私と夫を理解しているからこそ言える本当のアドバイスで、私は今までの婚活で色々と間違っていたことをはっきり自覚したのでした。
自分の魅力を客観的に把握すること、それから人の意見に耳を傾ける素直さ、これは非常に大事だったのではないかと思います。
私も最初は人の意見なんか聞きませんでしたよ…。
次の記事では、私が婚活初期にどれくらい凝り固まった頑固者だったかを話したいと思います。
それではまた!

